夏バージョンに常設展示を模様替え
季節はうつろい、気がつくと周りの水田には水が張られ早苗が植えられて、又、
今年もいつの間にか一面が水鏡と化す時季になりました。
先日、常設展示の模様替えに行って来ました。
夏バージョンで、縁側でスイカを食べている家族「或る夏の日」、
「アイスキャンディ屋」「地蔵祭り」等や、ジオラマの一部、学校を背景に置き、
下校中の女の子、とっくみあいのケンカや長馬飛び、まりつき、チャンバラ等
こどもを中心にした展示にしてみました。
企画展示は、毎年恒例の「あじさい展」、
昨年もNHKの「美の壺」でも取り上げられ人気があるそうです。
会場に置いてある感想ノートを拝見・・・。
いつものことですが、読ませていただいて私こそ感激・・・。
そして、次の作品を創る原動力となっています。
“持ち帰ったノートから”
●ふと立ち寄った者です。20代なのでこうした時代を経験したことはありませんが、人と人、
家族の絆を作品から感じ、こうした時代がうらやましくなりました。
家族を大事にしようと改めて思いました。ありがとうございます。
●高校2年生です。今、先生の作品を拝見し、昭和の生活の良さを感じています。
デジタル化などが急速に進む現在の日本に、
このような作品を鑑賞するひとときを味わえる場所があるのは、とても良いと思います。
これから、私たち世代は、この古き良き昭和感を大切にしたいと思います。
●円覚寺の朝6時の坐禅が本日はなく、ポスターを通りすがりに見つけて
時間をつぶしてまで戻り、見にきたかいがありました。
どの人形の表情もいきいきと豊かで素敵でした。作り手の温かいまなざしと愛を感じました。
そして、希望と絆と和みの心をいただきました。
自分勝手になり、人を思いやる事ができず、前を向くことができずに坐禅に来たのですが、
人を思いやる気持ちと笑顔をいただけました。ありがとうございました。
たくさんのメッセージをありがとうございました。
大きな糸車のおばあさんの写真がきっかけで創り始めた「機織り ~ 女三世代物語」
多くの方にお世話になり、ご縁ができました。
そして、図書館でも関連した多くの本を取り寄せて下さった。
その中には、民俗学者の宮本常一さんの本もあった。
今まで昭和の人形を創るに当たって土門拳さん、井上孝治さん、
熊谷元一さんの写真集に加えて宮本常一さんの本も参考にしてきました。
改めて、宮本常一さんの「旅に学ぶ」に向き合い、
―発見は人を興奮させ魅了する―
本当にそうだと思う。
自分が見たいと思っていたもの以外の、未知の分野を知ることができて・・・。
絣は勿論、それ以前の樹皮や草皮で織られた上布、太布、
当時の女性たちは、それが出来るまでの想像もつかないような根気のいる手数、
裏に秘められた苦労を、どんな思いでこなしてきたんでしょう・・・。