一枚の写真から~弓浜絣
数年前から気になっていた一枚の写真、
何気なく見ていた本に載っていた。
大きな糸車を回しながら糸紡ぎをしている、おばあさん。
この味のある おばあさんを創りたいと、図書館などに行って資料を探しているうちに、
機織りしているお母さんと、女の子もつくりたい・・・。
話してみるものですね。
次々とご紹介いただいて・・・。
思いがけなく 弓浜絣伝承館で、
いろいろな小道具や、実演を見せて頂き、写真も撮らせてもらった。
この地方は、江戸時代から綿(伯州綿)を作り、農家の女性が家族の為に絣を織っていた。
民芸にも拘わりを持ち、国内でも有数の絣コレクターで、
染織家の村穂先生にもお話を伺い、弓浜絣協同組合からお借りしたDVDを見たら、
綿繰りから製綿し、糸紡ぎ、綛(かせ)あげ、模様を考えタテ糸、横糸に分け、
藍染してから機織りができるまでが、なんと、多くの工程があり、
繊細な根気のいる作業であることか!・・・
頭が下がる思いです。
この素朴な風合いが魅力の弓浜絣の模様は、300種以上あるそうです。
さて、これを作品に・・・プレッシャーです。
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