30年前からのご縁「あかちゃん」
浜田のTarakoさん、「昭和幻風景×家族のきずな」展にご来場下さるとのこと、メッセージ ありがとうございました。
5月2日(10時、13時)にギャラリートークの予定です。
4月18日のギャラリートーク・サイン会にも多くの方にお越しいただき、お声をかけて下さった中には、遠方から来られたり、また、人形を創り始めた頃をご存じの方もいらしたりと、懐かしく感激の連続でした。
そして、和紙を使うきっかけとなった「あかちゃん」の依頼主、田村先生も来て下さった。
30年前のこと、小学校の養護教諭だった先生に、子どもたちに抱かせて「赤ちゃん、かわいい」と思わせる、“命の授業” をしたい、ということで依頼を受け、創った赤ちゃん。
ヘソの緒とおチンチンをつけ、簡単な仕組みで頭と手足が動くようにした。
ちょうど因州和紙との出会いもあり、柔らかな肌合いを出したいと、使ってみたのがきっかけで、それ以来、工夫しながら使い続けています。
当時は、性教育の必要性は、言われても、まだ、指導要領の無い頃でしたが、先生は全国の養護教諭向けの副読本も書かれるようになった・・・。
会場に持参された「あかちゃん」とも、30年ぶりに対面!
数百人の子ども達に抱かれ、撫でられて、少し傷んではいたけど、服を着せてもらい、帽子をかぶっていた…。
退職後も、先生は悩み多き子ども達に寄り添う仕事を続けていらっしゃるという…。
私も、この昭和の人形たちに語らせたいのは、過去ではなく、これから…“思いやりの気持ち”
深いご縁を感じる出会いでした。