2尊目の「鑑真和上」像完成
取り組んでいた 2尊目の「鑑真和上」像ができました。
ご依頼いただいた山形県の長泉院さんに写真メールを送ると、
これまで、途中の写真も送っていたので、
鑑真の本を再読しながら待っていて下さったそうで、
とても気に入ったと喜んで頂きホッとしました。
酒田市の光傳寺さんにお渡しした1尊目の鑑真像と同様に、経年劣化の表現はせず、
長泉院さんご依頼の袈裟を纏わせて、今の手の組み方にしました。
(唐招提寺の鑑真座像は、和上が座禅を組みながら遷化されたということで親指が倒れたように見える。)
長泉院さんも、この像を前に置き、一緒に座禅を組まれるそうで光栄なことです。
乱れた日本の仏教界を正すためとはいえ、身命を惜しまず 失明しながらも
6度目の挑戦で命をかけて日本に戒律を伝えられた鑑真和上、
1尊目をお作りした時も、
自分の能力を遙かに超える、畏れ多いことと思い知りながら、
又、この度の2尊目、改めて
この高僧の深くて強靱な精神に触れたような気がして、
今の私には大きな力を頂きました。
スポンサーサイト