坂内義雄氏の胸像完成
取り組んでいた 坂内義雄さんの胸像(70㎝)が完成しました。
それまで皆生温泉を企画・開発されていた有本さんに変わって
昭和9年に京都財界の有力者 坂内義雄さんが依頼を受けて
皆生温泉土地(株)社長となられ、今の皆生温泉を築かれたという。
明治生まれの坂内さんは、文化、観光、報道、経済、スポーツをはじめ、
社会事業、趣味の会に至るまで 官財界にも交友関係が広く、多くの人の尊敬と信頼を
一身に集められ、九州電力(九州電気)、関西電力、日本証券、日本繊維工業、京都新聞、
関西テレビ、日本テレビ、全日本観光連盟等多方面で活躍されたのだという。
しょっちゅう 九州方面、東京方面に移動されるので、中間どころの京都(永観堂)に住居があり、
「正直であれ、ウソをつくな」
「誠実に、陰日向なく働け」
「悪いやつがいても、くよくよするな、自分が正しくやっていれば、悪い者は必ず自滅する。自然の理なんだ」
人には上下のへだてなく、親切で相手の身になって考える人だったといいます。
制作に取り掛かるとき、その時代背景や性格等を調べてから、そのイメージを作り上げていく
ことが多いのですが、この度は「坂内義雄の生涯」という本を読んで分かったことです。
こんな 立派な方がいらしたんだと・・少しでも坂内さんの人格、慈愛に満ちたまなざし、
威厳が表現できればと思いながら・・・何しろ一枚の写真から立体に起こすのは難しかった。
最後の仕上げは「サビカラー」で金属風仕上げにしましたが、
温度、湿度の関係で、随分、違ってくるので天気予報とにらめっこしながら・・・。
20年振りに使ったので勘がにぶり、早く拭き過ぎて、光ってしまったかな・・・。
11月26日が坂内義雄さんの命日で、法要があり、皆生温泉観光(株)設立100周年と
いうことで、皆生温泉のOUランド内に事務所があり、OUランドに常設される予定です。