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人形作家 安部朱美 Blog ~ 風のささやき

人形作家 安部朱美のオフィシャルブログです。人形のこと、企画展のこと、そしてささやかな日々の出来事を気まぐれに綴っています。

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人形創りはいつの頃からか、自分の内面を探る作業ではないかと思うようになりました。 語り過ぎず、創り過ぎず、余白を作っておきたい。 観て下さる方、それぞれの想いを重ねてもらって人形が完成すると思うから。
           安部朱美

古代出雲歴史博物館に「女性三代機の音」展示

Posted by 安部朱美 on   0 comments   0 trackback

出雲大社の隣 古代出雲歴史博物館に「女性三代機の音」を展示に行って来ました。
7月10日(金)から9月6日(日)まで、企画展「大地に生きる~しまねの災と幸」
が開催されます。

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島根の長い歴史の中で、三瓶山の噴火から始まり、地震、津波、水害等の災害、
開発、信仰、綿作をキーワードに、厳しさと優しさの両面を持つ自然に、
島根の大地に生きる人々がどのように向き合ってきたか、
その実像に迫る企画展で、
第4章ー木綿繁盛記のコーナーに「女性三代機の音」の人形をお貸しすることになりました。

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山陰では上質のたたら製鉄ができて、その鉄穴流しによって大量の砂が流れ込み、
下流にできた水はけ良く、日当たりのよい砂地に江戸時代から綿が栽培され、
木綿が特産品となり、越後屋(三井)との商売が始まり繁盛した。
「女性三代機の音」を制作した時に、鉄穴流しによって弓浜半島に上質の綿作りが
盛んだったことは知っていたけど、
出雲だけでは綿が足りなくて、弓浜からも多く買い付けたそうだ。

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人形を創ることによって、それまで全く興味もなく無知だった分野のことが少しでも分かり、
関心が持てるようになったことは嬉しいことで、
何よりも、こういう形で人形がお役にたてば、本望です。

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