円覚寺、舞浜ユーラシア、昭和館
9月30日、朝一番の飛行機で、安来市加納美術館にお借りし
展示していた「坐禅」をお返しに、鎌倉の円覚寺に行ってきました。
10月3日が「開山忌」ということで、準備や会議があったり、忙しくなさってる
時でしたが、いつも対応して下さる黄梅院の内田一道副住職がお出迎えくださった。
鎌倉時代に円覚寺を開山した、仏光国師無学祖元禅師のご命日で盛大な法要儀式が
毎年行われる日を3日後に控えて、気忙しくなさってる最中でした。
(10月3日無学祖元禅師のご命日)
(無学祖元禅師により植えられたビャクシン 樹齢700年以上)
坐禅をケースに展示した後、お茶をいただきながら日本が最初に直面した国難、
二度に渡る元寇(蒙古来襲)の戦死者を敵・味方関係なく弔うために、
仏光国師に学んだ、時の執権 北条時宗公が円覚寺を創建したのだという
話をされ、世界平和に話が及んだ。 .
加納美術館がある布部地区も、毛利と尼子の合戦での戦死者を
敵・味方なく一緒に弔ったという話を先日、聴いたばかり。
やはり、何かのご縁?
そして今回の次の目的、千葉県舞浜にあるスパホテル舞浜ユーラシアに、
三階のフロント近くにある「安部朱美ギャラリー」の展示替えでした。
今年は米子美術館、加納美術館と人形展が続き、それが終わってからに
させてくださいとお願いしていました。
三階フロア担当の方が、
「毎朝、この人形を見て癒されてから仕事をしていました。」と言って下さった。
前回とはガラリと変えて「女性三代機の音」にしました。
今回も、癒されていただけるだろうか?
翌日は、千代田区九段にある「昭和館」に、事務局長の平林さんは
いらっしゃらないと伺っていたのに、玄関でお出迎えいただいた。
折角の休暇返上で出館して下さったのだそうだ。
学芸部長の渡邉さんが七階から案内してくださった。
昭和館は、戦中戦後の国民生活の労苦を次世代に伝える国立の施設です。
修学旅行生や小中学校の社会科見学も多いそうです。
平和の尊さがしっかり認識されるよう、時の経過とともに薄れゆく戦争についての
記憶を、風化させることなく伝えていくのが、昭和館のコンセプトなのです。
平林事務局長さんとは同世代ということもあり、つい話し込んでしまいました。
折角のお休みでしたのに、申し訳ございませんでした。
「昭和館 巡回特別企画展」の鳥取展(38県目)が、
来年10月に鳥取県立博物館で決定しています。