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人形作家 安部朱美 Blog ~ 風のささやき

人形作家 安部朱美のオフィシャルブログです。人形のこと、企画展のこと、そしてささやかな日々の出来事を気まぐれに綴っています。

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人形創りはいつの頃からか、自分の内面を探る作業ではないかと思うようになりました。 語り過ぎず、創り過ぎず、余白を作っておきたい。 観て下さる方、それぞれの想いを重ねてもらって人形が完成すると思うから。
           安部朱美

やっとできました!

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循環呼吸、両手弾きを駆使する驚異のケンハモ奏者 ― 松田 昌 氏。
今年になってからずっと手掛けていました。
送って頂いた数枚の写真を前に並べ顔の特徴、表情筋、
微妙な起伏を読み取る、昌さんのCD「春待人」をBGMに聴きながら・・・。

2017_3_31_1.jpg

2017_3_31_2.jpg

似てきた!・・・ああ・ダメだ。
よし!これでそっくり・・・ダメだあ。
光線の向きによって、全く違って見える。

彫刻刀で削り、粘土を付け直す、それも強度のある馴染みにくい粘土です。
1mm以下の世界、息も詰まりそう。

何回、やり直したことでしょう。
今迄も写真を手掛かりに似せて創るということは、何回もしてきたのだけど・・・。

この度は苦戦しました。

五進三退、八進五退・・・ガッカリ。
後、少しで完成・・・から又削り直す。

一喜一憂の連続で、周りは白い削りカスだらけ。
2月中には完成予定だったのに、もう3月も終る。

でも諦めない、絶対できる。
この根拠の無い自信は一体どこから湧いてくるのか・・・。

製作中はどうしても近視眼的になる。
でも同時に全体を俯瞰して見ている自分も必要。
髪の毛は和紙をこよりにして、前髪の動きを出す。
シャツ、ベストの質感。

2017_3_31_3.jpg


2017_3_31_4.jpg

 
こんなに手こずったのは初めてかもしれない。
改めて技量をもっと磨かなくてはと痛感。

さて、マサさんのオーラが少しでも出せたのだろうか?
4月23日、豊洲文化センターである 。
40周年アニバサリーコンサートに行けたらいいな。

実際、ご本人にお逢いして確かめてみたい。

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