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人形作家 安部朱美 Blog ~ 風のささやき

人形作家 安部朱美のオフィシャルブログです。人形のこと、企画展のこと、そしてささやかな日々の出来事を気まぐれに綴っています。

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人形創りはいつの頃からか、自分の内面を探る作業ではないかと思うようになりました。 語り過ぎず、創り過ぎず、余白を作っておきたい。 観て下さる方、それぞれの想いを重ねてもらって人形が完成すると思うから。
           安部朱美

寛次郎ゆかりの松源寺でお雛祭り

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安来市の松源寺で恒例のお雛祭りがあり、車尾
梅翁寺の倉瀧さんと行ってきました。

二階の大広間いっぱいに、毎年 3月上旬~4月末まで工夫を凝らして展示されます。

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ご依頼をいただき、昨年私が制作した立ち雛もありました。
和紙を何枚も重ねて仕上げたものです。

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松源氏は、陶工河井寛次郎の菩提寺でした。
京都にお墓を移された跡地に京都の河井寛次郎記念館の庭に置いてある丸石と
同じ大根島の石で記念碑が建っています。

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勿論、寛次郎の作品はたくさん所蔵されていて奥様の手作りのお菓子や
素敵な器でおもてなしをいただきながら、一部を拝見させて頂きました。
中期以降の作品には銘を入れなかったけど 初期の作品には銘が入っています。

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独特な高台は直系の敏孝さんしか作れないそうです。

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90才になられる東堂様は一昨年まで、静岡県にある
家康公ゆかりの名刹 秋葉総本殿可睡斎の57世斎主だった方です。

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昨秋、京都五条坂にある「河井寛次郎記念館」を訪ね、
木の温もりが感じられる重厚感ある佇まい
寛次郎が設計し暮らした家

実際使っていた登り窯

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「キナルなんぶ」で展示替え

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南部町の「キナルなんぶ」で 一部展示替えをしました。

「流しびな」
鳥取市用瀬町に伝わる春の風物詩
さん俵に一対の紙びな、お供え、一輪の花を添えて川に流す、
古くから伝えられてきた 雅やかな風習
やわらかな春の日差しを感じさせる 淡い色合いの和紙で仕上げました。

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 ( 流しびな )

「駄菓子屋」
駄菓子や玩具を商いし、子どもたちの集会場であり楽園でもあった
買ったばかりのお菓子を その場で口に入れる 楽しさといったら・・
米子に一軒だけ残る岡本一銭屋を取材、その前で人形の写真も撮らせて頂いた。

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 ( 駄菓子屋 )

図書コーナーも、一ケ所替えて 「しょうぎ」「ギッコンバッタン」

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 ( しょうぎ )

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 ( ギッコンバッタン )

沖縄に送った「家族・祈り」は
光明寺 琉球識名院 琉球御廟の本堂に置かれたと聞いています。
4月末に沖縄に行き、ご案内いただく予定です。

今は、ご縁ある京都 宝鏡寺門跡で、2007年 大賞を頂いた
「母ちゃんよんで」の小型版を制作中です。
当時より 技術的には向上している筈なのに、同じものを作るのは難しく
四苦八苦しています。