fc2ブログ

人形作家 安部朱美 Blog ~ 風のささやき

人形作家 安部朱美のオフィシャルブログです。人形のこと、企画展のこと、そしてささやかな日々の出来事を気まぐれに綴っています。

Message

人形創りはいつの頃からか、自分の内面を探る作業ではないかと思うようになりました。 語り過ぎず、創り過ぎず、余白を作っておきたい。 観て下さる方、それぞれの想いを重ねてもらって人形が完成すると思うから。
           安部朱美

地球は様々な課題を抱えている・・・

Posted by 安部朱美 on   0 comments   0 trackback

どんなに異常気象でも、季節はめぐり移ろってきます。
彼岸が過ぎ、虫の合唱が響き渡り、当りはすっかり秋です。

彼岸前には咲き、10月の声を聴くころには姿を消す律義な彼岸花も、
この頃の気候変動の影響なのか、うーん遅く咲いたり数が少なかったりしていましたが、
今年は早くから姿を現し、あちらこちらで赤い群生が見られました。

20220929_1.jpg
( ばあちゃんが好きだった彼岸花(埼玉県 高麗の里) )

エチオピアにJICAの専門家として行っている次男から写真メールが届きました。
普段は 首都アジスアベバにいるのですが、
エチオピア北西部にある 青ナイル川の源流・タナ湖の南岸に位置するハバルダール に 
毎月、半分位は行っているそうです。(飛行機で1時間)

20220929_2.jpg
( 青ナイル川の源流・タナ湖 )

エチオピアは起状の激しい内陸国で土壌、水、植生など自然資源の劣化が見られ、
水食による土壌浸食を抑制して土地生産力の向上を図るプロジェクトに携わっているようです(?)
慢性的な食糧不足、安全な水供給不足、社会基盤が脆弱で、深刻な貧困問題を抱えていて、
都市と農村の格差があり、自然環境と貧困に同時に取り組むことが大切なんだとか・・・

20220929_3.jpg
( マスカルデー前夜祭 )

20220929_4.jpg
( 農村の子どもたち )

20220929_5.jpg
( 農村の寸景  )

地球はどの国でも様々な課題を抱えています。
環境、人権、平和 ・・・

スポンサーサイト



土門拳写真集と昭和の人形

Posted by 安部朱美 on   0 comments   0 trackback

安来市加納美術館で 土門拳記念館コレクション展
「土門拳~肉眼を超えたレンズ」 が開催されています。
2007年に 「昭和の人形で全国巡回展をしませんか」「3年間で約100体は作ってくれませんか」
というお話があり、昭和の人形に取り組むことになったのだけど、
その中で、土門拳氏の撮影された子どもたちの活きた表情が瞬時に捉えられた
写真集が大いに参考になったのです。
表情、ポーズ、服装など・・・
イメージが次々と涌いて形になっていったのです。

2011年10月に酒田市美術館で「昭和の家族~絆」展をさせて頂いた時に、
当然 土門拳記念館にも行ってきました。

巡回展ポスター
( 巡回展ポスター )

9月11日には土門拳氏の内弟子で、写真家 現在
土門拳記念館の学芸理事をされている 
藤森 武氏が講演されたのですが、
当時、電話で話したことを覚えて下さってたということで感激しました。

そして又、9月10日 「お位牌堂の屋根を明るく照らす酒田の名月です」と
写真メールを送ってきて下さったのは、あの鑑真和上をお作りした酒田の光傳寺さんです。
なんと ジャストタイミング!!
「あの坐禅人形を見て下さった 安来市加納美術館で土門拳記念館コレクション展をしてるんですよ」
とメールを返すと、
「昭和の子どもたちの作風は土門さんの写真風に見えていました、
そうだったんですね、いろいろなご縁が繋がるものと、有難く思います」と光傳寺さん

2011年に酒田に行った写真を見て、当時を思い出しながら懐かしく、
改めて 繋がっていくご縁の不思議を感じました。

酒田美術館
( 酒田市美術館 )

酒田美術館2
( 酒田市美術館内 )

美術館芝生から鳥海山を望む
( 美術館芝生から鳥海山を望む )