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人形作家 安部朱美 Blog ~ 風のささやき

人形作家 安部朱美のオフィシャルブログです。人形のこと、企画展のこと、そしてささやかな日々の出来事を気まぐれに綴っています。

Message

人形創りはいつの頃からか、自分の内面を探る作業ではないかと思うようになりました。 語り過ぎず、創り過ぎず、余白を作っておきたい。 観て下さる方、それぞれの想いを重ねてもらって人形が完成すると思うから。
           安部朱美

智頭「いのちね」でドキュメンタリー上映

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智頭にある「いのちね」という女性と子どものサポートセンターで

5月16日、17日に「生死ーいきたひ」という看取りをテーマにしたドキュメンタリー映画

が上映されるそうです・・・偶然に。

私の人形(6テーマ)が、この映画に出ているのです。
同時期に智頭で人形展をしていることが分かり、長谷川ひろ子監督からも連絡がありました。

7年前に初上映してから47都道府県を制覇 約540ケ所で上映されたということです。
私も17日には行く予定にしています。
長谷川ひろ子さんに久しぶりにお会いできるのを楽しみに・・・。

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先日、5月3日のギャラリートークの終りに
「十指に余るほどの多くのお寺さんと不思議なご縁ができたのですが」と前置きし、
「実は私の頭もお坊さんなんです!」と髪を揺らし「これは帽子、ウイッグなんですよ。」と。

「去年6月に乳ガンの手術をし、抗ガン剤治療が2月に終わったんですけど、
早く見つけて頂いてラッキーだった!、運が良かった!」と 口癖のように言ってたんです。
治療中もずっと制作をしていました。やらなきゃいけない事があったということが良かった。
だから 副作用も比較的軽くてすんだんじゃないかと思っています。

でも 以前からこんなにボジティブな性格ではなかったんですよ。
12年前に人前で話をすることが苦手な私に講演してほしいというお話しがあって、
絶対無理です ダメです 出来ません! と断ったのにどうしても断り切れなくて
仕方なく下手な話をしたことで、一歩踏み出せたんです。

それからは、どんなに苦手なことでも 思い切って踏み出すことで前に進め 
今までとは違う景色が見えることに気が付いたんです。
還暦過ぎてからですよ!

・プレッシャー人間だったのに、そのプレッシャーを力に変えることが出来るようになりました。

・石橋を叩きすぎて渡れなかった者が、閃いたら行動するように変わりました。

・人間誰でも いくら歳を重ねても受け取り方 思い方で変われるんだ 成長できるんだって分かったことが、40年間人形を作り続けてきた 一番の成果だったと思います。


これが一番、トークの中で言いたかったことでした。

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智頭町・石谷家住宅で「繋がり」展始まる

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4月28日から智頭・石谷家住宅での「繋がり」展が始まりました。
それに先だって、展示作業を25日から2泊3日でしました。

1号蔵は、布で智頭の山なみを作り遊んでいる昭和の子どもたち、

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主屋は、ほぼ全室に 
土間には 家族の生活景 いろり端、ひなたぼっこ他

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和室応接、床の間に 帯を使って母子像

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仏間に向かって手を合わせるおばあさん
本玄関に 女性三代機の音、ばあちゃん三人寄れば

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江戸座敷、

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山番の部屋に 働く人 
 
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神殿

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2階座敷には 四季の風景、流しびな、夏のある日、餅つき等
家族80テーマ 250体余りを展示できました。

展示は大変だったけど、加納美術館前館長 神 英雄氏に照明をお願いしましたら、
思いがけないヒント、アドバイスを頂き、面白い展示ができました。

5月3日はギャラリートークでしたが、天気も良く次々とご来場いただきました。
2,3日前は雨模様の寒い日だったけど、多くの方が来て下さったそうで・・・。

トークの後、2階の流しびなの前で、
「鎌倉で見たことがありますよ!」北鎌倉古民家ミュージアムで常設展示の折に来て下さったんだ・・・。

「軽井沢で見ましたよ!」という方もいらっしゃって話がはずみ、嬉しい一時でした。