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人形作家 安部朱美 Blog ~ 風のささやき

人形作家 安部朱美のオフィシャルブログです。人形のこと、企画展のこと、そしてささやかな日々の出来事を気まぐれに綴っています。

Message

人形創りはいつの頃からか、自分の内面を探る作業ではないかと思うようになりました。 語り過ぎず、創り過ぎず、余白を作っておきたい。 観て下さる方、それぞれの想いを重ねてもらって人形が完成すると思うから。
           安部朱美

昭和館 巡回特別企画展「くらしにみる昭和の時代 鳥取展」

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10月24日初日、会場の鳥取県立博物館に行ってきました。

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昭和館は戦中、戦後に国民が経験した労苦を後世代に伝えるため、
昭和10年代から30年代までの歴史的資料を収集、保存、展示する施設です。
実物資料を活用した展覧会を全国各地で開催してほしいという要望があり、
2001年から巡回特別企画展を実施してこられたそうです。

戦争がもたらした苦難や、昭和の人々の暮らしぶりを、
当時の鳥取の写真や実物資料を交えて紹介してあります。
特設展示として、「この世界の片隅で」の こうの史代が描いた
昭和のくらしの原画もあります。

また、特設展示 人形作家安部朱美の世界「千人針」「靴磨きの少年」 

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初日は、昭和館の館長さんも来ておられました。
館長は、羽毛田信吾 元宮内庁長官で平成天皇が鳥取に行幸された折に、
同行され、119代光格天皇のご生母である大江磐代君の生誕地である倉吉まで、
足を延ばされたといううことです。

11月3日までだけど、戦後75年にこの鳥取県でということに意義があり、
多くの人に見ていただきたいと、私は思っています。

人形を作り始めた頃に奥さまにお世話になった、元県知事平林鴻三さんご夫妻の
お宅を思い切って訪問しました。
どうしていらっしゃるんだろう、お元気だろうか? 35年も経っているし、
お判りにならないだろうと、玄関で名前を名のったら、
奥さまが笑顔で迎えて下さった。「活躍しておられますね」と。 

ああ! 覚えていて下さってたんだ。

‟見ていて下さっていたんだ” と ホッとしました。
35年も失礼していたのに、もっと早くご挨拶に伺えばよかった。

ご夫妻ともお元気でいらしたのに、一緒に写真を撮るのをすっかり忘れていました。

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昭和館巡回特別企画展が始まります

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10月17日、人形・淀江傘コラボ展「温もりの日々」の会場、
米子市観光センター前で淀江傘のライトアップがありました。

17時から19時まで、足湯を楽しみながら見ている人もあり、
記念写真を撮ったり、辺りは幻想的な雰囲気に包まれました。

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ライトアップは10月28日と11月14日にも行われる予定です。
この作品展は、安来市加納美術館の神元館長に演出、照明をして頂きました。
「これまで、どこの会場でも見せてもらったけど同じ人形でも又、違う印象で見れて
良かったですよ、ありがとう」と言って下さる方もいて、私こそ有難うございます。
心から感謝です!

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昭和館(厚労省委託)の巡回特別企画展「くらしにみる昭和の時代・鳥取展」
が10月24日から鳥取県立博物館で始まります。11月3日まで。

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昭和館は、毎年2県で巡回特別企画展をされていて、
今年は10月2日~10月11日岩手県盛岡市が終わり、38県目に鳥取展です。
昭和館からのご依頼で制作した「千人針」と「靴磨きの少年」も展示され、
終了後は昭和館に常設されます。

安部朱美創作人形・淀江傘コラボ展 ~ 「温もりの日々」

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皆生温泉開発100周年記念展≪安部朱美創作人形・淀江傘コラボ展「温もりの日々」≫
が米子市観光センターで始まりました。

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新作《皆生を守る薬師さま、薬師さまを守る皆生の人々》
3ケ月かけてやっと完成、翌日から会場設営、布張り、展示・・・1週間かかりました。
毎日がクタクタ、疲れているのに熟睡できず、展示した会場の様子が走馬灯のように浮かび、
リフレインしてこれで良かったんだろうか?

“隣にアレを持ってきてきたら・・・” 夢の中で自問自答の繰り返し、
結果的に淀江傘さんともうまくマッチして、いいコラボになりました。

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前回のブログから約2ケ月、いつの間にかすっかり秋になっていました。
例年だったら、9月末には姿を消す彼岸花は今が盛り、田んぼの稲も刈り取られ、
日射し、風、虫の音、金木犀の香り・・・やっと秋を実感できました。

夢中で取り組んでいた新作《皆生を守る薬師さま、薬師さまを守る皆生の人々》を創りながら、
何もない皆生に、遠大な構想で温泉開発、鉄道、道路など交通網の整備をし、
温泉街を作ってきた先人、
暴風雨波浪で、海岸侵蝕され、温泉タンクや旅館が流されたり、昭和初年の大不況や
戦中戦後の大混乱期など、温泉存亡の危機を切り抜けてきた先人たちのオマージュを込めて、
その歴史を見守ってきた薬師さま・・・。

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ということで、70×100cmの板を砂地にして薬師堂と11体を乗せました。
大変だったけど、精根つき果ててクタクタだったけど、
いい展示ができて、喜んでいただいてホッとしています。

安部朱美創作人形・淀江傘コラボ展「温もりの日々」チラシデータ