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人形作家 安部朱美 Blog ~ 風のささやき

人形作家 安部朱美のオフィシャルブログです。人形のこと、企画展のこと、そしてささやかな日々の出来事を気まぐれに綴っています。

Message

人形創りはいつの頃からか、自分の内面を探る作業ではないかと思うようになりました。 語り過ぎず、創り過ぎず、余白を作っておきたい。 観て下さる方、それぞれの想いを重ねてもらって人形が完成すると思うから。
           安部朱美

鳥取県文化功労賞受賞記念祝賀会

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2月16日、大変有難いことに鳥取県文化功労賞受賞記念祝賀会を
ANAクラウンプラザホテルでしていただきました。
錚々たる方々12名が発起人となっていただき、150名の方がご出席くださいました。

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皆さんがお揃いの中、大西瑞香さん(音楽)と二人で入場、
平井知事をはじめ、ご来賓の御祝辞をステージ上に設えた席で
拝聴するという演出で緊張しました。

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山陰歴史館から「大山御幸~御こし行列」の人形と、16日まで米子市美術館に展示していた
「平和への願い~赦し難きを赦す」(加納美術館蔵)もホテルに持ってきて頂いて、
ご披露するということに・・・。

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記念スピーチでは、加納佳世子名誉館長に、
モンテンルパ博物館(フィリピン)に常設されるようになった、いきさつ等を話して頂きました。

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戦後、フィリピンに収容されていた日本人戦犯105名を、妻子を殺されたにも関わらず特赦を
出して、日本に帰すという苦渋の決断をした、当時のキリノ大統領と除名嘆願活動をした
加納莞蕾さんのことを、御存知ない方が大多数だっただけに、
「赦し難きを赦し、憎しみを愛に変える」これからの子どもたちのために、
少しでも知って頂けて良かったと思います。

祝宴の間に、各テーブルを回ってお礼の挨拶をするつもりだったのに、半分も回り切れず、
皆さんと写真を撮っているうちに、
お帰りになる方に出口でご挨拶するつもりも、中途半端になってしまった。
大変申し訳なく心残りです。

ご出席くださった方々、企画してくださった米子市文化財団の方々に心からお礼申し上げます。

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認知症で93歳の母が・・・

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認知症で施設に入っている 93才の母を妹が米子市美術館に連れてきてくれました。
介護タクシーを利用して車椅子で来館、久しぶりに三姉妹が揃い、姪も一緒に。

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母は、言葉はもう一言も出せず、目もうつろだけど、
顔を覗き上げるようにして、
「お母さん!朱美だよ」。
「ほら、私が作った人形だよ、見たことがあるでしょ」と言うと、
一瞬「ウゥー」と言って、私の顔を見て、少し微笑んだように見えた。

人形も少しは見てくれたように、見えたけど長続きしなかった。
疲れたんだろう、目を閉じてしまった。
優しい母で、人の噂話や陰口を言うことは無かった。
一生懸命働きながら、嫁姑の苦労もしてきた人生だった。
私たち三姉妹の服も、夜なべ仕事に作ってくれた。

それなのに今の私は、忙しさにかまけて、なかなか母の所に行ってやれない。
妹が本当によく面倒をみてくれて感謝している。

60年前に母が作ってくれた、壁掛けが私の仕事部屋に掛かっている。
亡くなった父の帽子と一緒に・・・。

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小・中学校でお話を・・・

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この頃、中学校や小学校でお話しする機会が増えました。
子どもたちに何を話したらいいのか、分かりやすく・・・始めは戸惑ったけど私の体験を通して、

〇 思い立ったらなんでも挑戦してみること
  失敗しても大丈夫!そこから学ぶことが大事で、
  そうするうちに失敗も人生の財産になってくるからね。

〇 辛いこと、苦しいこと、悲しいこと、いろいろな困難なことが人生には誰でもあるけど、
  それを乗り越えた時、辛抱強く、優しい心が育って生きていく大きな力となっていきます。

「継続は力なり」です。こんな普通のおばさんが ‟人形作家”
として、人生が大きく変わってきた。
でも、それまでの積み重ねがあったからです。

主にそんなことを、5,6年生~中1の子たちに話していますが、
みんな真剣なまなざしで聴いてくれて、質問や感想なども言ってくれる子たちもいて、
こんな少年期に少しでも係わらせてもらうことの意義を感じています。

鳥取県文化功労賞受賞記念展(米子市美術館)

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2月8日から鳥取県文化功労賞巡回記念展が米子市美術館で始まりました。2月16日まで

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( 米子市美術館 )

2月2日鳥取展の最終日に鳥取博物館で1時間半の記念講演が終わった後、
次々と懐かしい方、思いがけない方々が、お声をかけて下さいました。

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( 鳥取県立博物館 )

36年前に久松小学校の養護教諭 田村先生からご依頼を受けて、性教育用の「あかちゃん」
を制作、それがきっかけで、今も和紙を使い続けていますが、久しぶりにお会いできました。

3月28日から小豆島「24の瞳映画村」で人形展をすることになっていますが、
小豆島が故郷ということでお声をかけて頂き、そのきっかけとなった
元鳥取県教育長の田淵さんとも、始めてお会いできました。
ご縁は繋がる・・・です。

2月3日に鳥取展の搬出作業、
そして、4日、5日と成実小学校、尚徳小学校で話をさせて頂きました。
6日、7日は米子市美術館で搬入展示作業、
8日には皆生扶蓉別館「大山悟道場・新年総会」の席で30分程講演、
その後「県文化功労賞受賞をお祝いする会」として花束も頂戴しました。

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目まぐるしい日々でしたけど、かかわって下さった方々の温かい
励ましのお言葉、お気持ちに心から感謝です。