星覚さん ご一家が来訪
今年も また 当り一面、水鏡となる季節がやってきました。
田に水が張られ、植えられた早苗が伸びてくるまでのほんの一時、
周りの景色、山姿を映しこみ 朝日 夕日が映えて美しい・・・。
ベルリンで禅道場開催の星覚さんご一家5人(男児3人)が帰郷され、来てくださいました。
この度は、松尾芭蕉の映画にご出演ということで、
芭蕉と一緒に旅する弟子のソラ役でオファーがきたのだそうです。
早今「マインドフルネス」を目にしたり、耳にしたりする機会が増えてきたように思います。
この混沌として、生き辛い社会で ストレス軽減や能率向上に効果があるといいます。
今、ここに注意を向け あるがままの現状を受け入れる・・・瞑想まさに坐禅がそうです。
・・・坐禅ブーム。
欧米でも人気があるそうで、送られてきたニューヨーク・タイムズ発刊のファッション誌(?)
日本語版にも3ページに渡って星覚さんのことが載っていた。
星覚さん著「禅の作法」も イタリア、スペイン、フランス等で翻訳されて出ているそうです。
今春、東京の私立中学の入試にも 星覚さんの文章が使われた・・・。
その星覚さんとのご縁は4年前、故郷 南部町での人形展でお父上にお逢いしたことから・・・。
禅について無知で無関心だった私が、坐禅人形8体を創り、
それも 臨済宗大本山 円覚寺 に奉納することになったのは、
星覚さん著「座れば わかる」を頂いたことに端を発して、
絶妙なタイミングで多くの歯車がかみ合っていった。まるで何かに導かれるように・・・。
そして、私の人生転機となった宝鏡寺にも繋がった・・なんという不思議なご縁!
昨年12月ベルリンに行くことになり、創った「文殊菩薩」像を星覚さんにお渡しできました。
文殊菩薩像は、カッチで仕上をしてみました。
カッチは南洋のマングローブの樹皮を煮出したもので、
繊維に染み込んで強度や防水効果があるということで、昔は漁網に使用されていたらしい。
強度のある化学繊維ができるまでは・・・。
星覚さんのお父上からカッチのことを聞き 頂戴していたのです。・・・これもご縁を感じる。
文殊菩薩はアルミ媒染で薄めに、木の台座は鉄媒染にして少し濃めにしてみました。
40年間は少しずつ色が濃くなっていくそうで、どんな色になっていくんでしょう・・・。