新作「平和の願い」
前回から1ヶ月が過ぎてしまい、やっとブログに向き合うことができました。
10月23日、加納美術館で「加納莞蕾、エルピディオ・キリノ大統領」平和友好の碑除幕式があり、私も出席しました。
9月26日まで、企画展「安部朱美、35年の道程展」をしていただいた折に、
莞蕾さんの想いに触れ、その思想、信念、行動力に深く感銘を受けました。
又、キリノ大統領が断腸の想いで、日本人戦犯全員105名の特赦を決断されたこと、
「赦し難きを赦し、憎しみの連鎖を断ち切る」 と。
そのヒューマニティ・モラルは未来につながる平和への思いから・・・。
このことが、その後の日比両国の国交を回復し、友好促進に寄与したということです。
一枚の 元大統領ご家族の写真を前に置き、日本兵に殺された大統領夫人、
3人の子どもたちが天使になって、恒久平和を願っている姿を、
私なりに形にしてみようと思ったのです。
また、連夜1時過ぎ・・・、
3ヶ月前に患った帯状診と胃潰瘍の二の舞にならないようにと念じながら・・・。
ほぼ、出来た! と思ってからが大変なのです。
「これは良くなりそう」と思った直後に「ああ、ダメだ」
全体のバランス、彩色、どんな仕上げにしようか・・・。
創っている時は 近視眼的、同時に俯瞰している自分もいなくては・・・。
理事長御夫妻が製作途中をご覧になって、涙を浮かべて感激してくださり
サプライズとして、この人形もぜひ除幕して皆様にご披露したいと・・・。
出来上がったのは、当日朝。
私も後で簡単なスピーチをすることになったのですが、当然、目はショボショボ・・・。
フィリピンから来られた、キリノ大統領のお孫さん他ファミリーの方8名、
総領事の方達が目の前にいらっしゃり、来賓その他150名。
今朝までかかって仕上げた作品の事が、まだ「あれで良かったのだろうか・・」と
頭にひっかかっていて、何を話したことやら・・・。
莞蕾さんとキリノ大統領 お二人の恒久平和への想いが、この地から全国に、世界に
広がっていきますことを心から願っています。と言ったのは覚えている。
通訳して下さってる間、キリノファミリーの方たちと目が合い、
優しくほほ笑んでくださったことは記憶にあるんだけど・・・。
でも、何より喜んで頂けたことで、ホッとしました。