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人形作家 安部朱美 Blog ~ 風のささやき

人形作家 安部朱美のオフィシャルブログです。人形のこと、企画展のこと、そしてささやかな日々の出来事を気まぐれに綴っています。

Message

人形創りはいつの頃からか、自分の内面を探る作業ではないかと思うようになりました。 語り過ぎず、創り過ぎず、余白を作っておきたい。 観て下さる方、それぞれの想いを重ねてもらって人形が完成すると思うから。
           安部朱美

「いのち」このご縁・・・どういうこと?

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また、ご縁が繋がった!!

去る4月20日に載せたブログ、30年前からのご縁「あかちゃん」

子どもたちに命の大切さを伝える性教育の教材にしたいからと養護教諭、田村先生のご依頼を受けて創った あかちゃん人形、先日の作品展に来て下さり、30年振りの感激の再会は新聞にも大きく掲載され、ブログにも書きました。

その、田村先生からお便りをいただき、ビックリ!!

田村先生は、知人からの電話でブログのことを知られ、ご覧になったそうで、30年前に指導された「命の授業」の写真で、あかちゃん人形を抱いている男の子は、ホスピス野の花診療所の徳永先生のご長男、その名も俊太郎君・・・だということで。

徳永先生は小ホールを自宅の横に持っておられ、谷川俊太郎さんを呼んで詩の講演などを、よくされたり、長いおつき合いらしい。

詩人 谷川俊太郎さん
2010年、私の昭和の人形たちに 詩を書いてくださった。
「きずな」「家族」「友だち」「地縁」の4つの詩・・・感謝・感激!!でした。
私がずっとテーマとしてきたものを、人形から感じて頂いたことにも。

5月16日に、野の花診療所主催で、人の生と死について考える、「いのち フォーラムin鳥取」
に谷川俊太郎さんが来られるということで、絶対、行ってみようと思っていた矢先のことでした。

そして、行ってきました。
フォーラムの最後で「声とスキンシップ」をテーマに、阿川佐和子さんとの対談。
約2000人が聴講、笑いもあり、楽しいセッションでした。

それにしても、私の人形制作活動の原点の一つ、
「命の授業」でのあかちゃんを抱いていたのが、俊太郎君。

そのお父上はホスピスに携わり、臨床医として有名な徳永先生、

看取りがテーマの「いきたひ~家族で看取る」のドキュメンタリームービーに私の人形7点が使われたこと。

そして、不思議なご縁が繋がり「坐禅」人形を創ったことで、複数のお寺さんとご縁ができた・・・。

・・・これはどういうことなんだろう?

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鳥取コナン空港で谷川俊太郎さんと

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感想ノートより

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<お知らせ>
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作品展を終え、ホッとする間もなく、
さあ、次の作品「尾形乾女さん」 ・・・にと心は はやるのだけど、
その前に、ずっと気になっていた“断舎離”中です。
なかなか 思うようには進んでいないけど・・・。

鳥取県立博物館で記入して下さった 感想ノート 又、お便り、お電話ありがとうございました。

いつものことですけど 拝読した 私こそ感動です。

これからの創作活動のモチベーションとなり、原動力となっています。

感想ノートの中から・・・。

 ◎本来の家族の姿、しあわせとはどんな時間をいうのか等、
考えさせられました。
優しい気持ちになり、子供たちの表情をみていると、
顔がほころんだり、涙ぐんだりしていました。
何かに、ぼっとうできることの喜びはひとしおでしょうね。
これからも頑張って下さい。子供さんはきっと安部さんの背中を見て、
大きくなったと思いました。              (女性)

 ◎今、子育て真っ只中ですが、やんちゃな息子2人で
アパート暮らしの転勤族・・・。
こんな子育てがしたいなぁと思いながら見ていました。
でも 今しかないこの時間、怒ってばっかりじゃなく
おだやかに かわいい子ども達と過ごさなければ
もったいないと思いました。
優しい表情で とってもかわいい人形たち。
ありがとうございました。          (35歳 主婦)

 ◎どの作品も1つ1つ思いを込めて作っておられ、
みていて涙が出てきました。暖かい作品にあえて本当によかったです。
人に対する想いをより強くしました。心と心のつながり
今後も大切にしていきたいと思います。
孫たちも人を思いやる人間になれる様に伝えていきたいと思います。
ありがとうございました。
お元気で作品を今後も作って下さい。     (64歳 女性)

 ◎とても表情細やかで、鑑賞している自分の顔が
いつの間にか ほころんでいました。
家族や近所とのあたたかい人間関係、
子ども達の純粋な瞳や表情に、本当に感動しました。
ギスギスして、時間に追われ、人間とのつながりが薄れている
今現在、とてもあたたかい気持ちになることができました。
両親と私と娘と3世代で鑑賞させていただきましたが、
どの世代の人でも 心があたたまるのは共通でした。(小学生娘の母)

 ◎一番印象に残った作品が、普通の方々とちがうかも知れませんが、
私は、もうすぐ母に会える女の子でした。
私も、すでに 60年近く生きて来ました。
そして、色々なことがありました。
しかし、最後は母が待っていてくれる。

あー 伝わった!

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5月2日、ギャラリートークで鳥取県立博物館に行ってきました。

高度経済成長期に入るまでを、時代背景としての昭和の人形たち。

私の中では、何を人形に語らせたいのか
創りながら、徐々に明確になってきたのだけど・・・。
なかなか 思うように語ってくれる人形ができない。
でも、語り過ぎても困るし・・・押し付けにならないように。


どのように、人形に想いを重ねて下さっても嬉しいのです。

会場で話しかけてこられた ある女性が、

 「あの時代は良かったで済むことではないですよね。これからの子どもたちの為に、
 私たちが何を残してあげれるのかって、考えさせられました。
 近頃のニュースでは、信じられないような事が次々と報道されますし・・・」

あー 伝わった・・・感じて下さった!
そうなんです。過去ではなく これから・・・の為に。

他の会場でも、時折「伝わった!」と思うことがあります。
話しかけて下さった方・・・、感想ノートからも・・・。

ギャラリートーク中にも目頭を押さえている方が何人かいらした・・・、嬉しいです。

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