このご縁 心が震えるようです
京都に行ってきました。
紅葉は少しだけ色づき始めた5日、6日人形寺として有名な宝鏡寺のご門跡に、近況報告のご挨拶に伺うことが目的でした。
私の大きな転機となった2007年の宝鏡寺門跡人形公募展、代々天皇の皇女が住職を務められ、皇族ゆかりの人形を一般公開されるようになって50周年という1回きりの記念公募展で約1000点の中から大賞をいただいたことがきっかけでした。
その公募展の課題は「和みの心」
始めて、昭和を意識した作品「母ちゃん読んで」そして、これを最後に人形創りを止めようと思っていた筈が・・・
「来年秋から北鎌倉で常設展示が始まることになりました。」
すると、
「鎌倉には、去年円覚寺さんに行って管長さんにお会いしてきましたよ」とご門跡
「あら!私も今夏に横田管長にはお目にかかりました。」と。
不思議なご縁に導かれるように坐禅の人形を創ることになった訳を話したら、尼門跡寺院のことが記載された分厚い本をお持ちになり、お話を伺って驚いた!
なんと、宝鏡寺と円覚寺は鎌倉時代に遡っての縁があったのです。
円覚寺は鎌倉幕府執権・北条時宗が創建し中国・宋から招いた無学祖元が開山した。
その無学祖元の元で出家した無外如大尼(臨済宗で最初の尼僧)が開山した景愛寺(中世京洛に栄えた尼五山の等頭)の法燈を今に伝える高い格式を持つお寺が宝鏡寺ということです。
また、ここで不思議なご縁が繋がりました。
何ということでしょう、心が震えるようです…。
そして、宝慈院門跡に無外如大像が安置されているとお聞きしたので行ってみました。
無理をお願いして拝ませていただいたのですが、御本尊・阿弥陀如来像(重文)の両脇壇に如大像と無学祖元像(ともに重文)が祀られていました。
急な思いつきだったけど、この度、京都に来て良かった。
深い感動と余韻が残る1日でした。
※写真説明 皇女・和宮が幼女時代に遊ばれた鶴亀の庭の前で、ご門跡さまと。