きっかけとなった一冊の本
仙台のMさん、嬉しいメッセージ有難うございました。鎌倉で観て下さったんですね。
二階の作品は、他の会場には展示しない今回限りの作品です。
7月6日、日本海テレビで放映された“新ふるさと百景”を「見ましたよ!」と今でも声をかけて下さる方がいらっしゃいます。
そして「あの本は、どうされたんですか?」と聞かれます。
今でも「人形を創り始めたきっかけは?」よくあるこの質問に、「32年前に図書館で手にした一冊の本からです。」と、何処でも答えていたんですが、スタッフの方が県立図書館に依頼されて、県立図書館の方が威信をかけて探し出して下さったそうです。
渡された2冊の中の一冊がドンピシャでした。
古い本は廃棄処分にされるのも多いそうで、見つけて下さったのも奇跡のようなものだということでした。
そんなところは映ってなくて図書館のシールが貼ってある表紙が大きく映ったから疑問に思われたのでしょうね。何しろ、約10時間撮られたものを、15分にまとめられたのですから・・・。
私自身は、当日は見れなくて後でDVDを見ましたが、自分のアップには目をおいたくなり、まともに見れなかったけど・・・しょうがない、これが現実です・・・
ちなみに、その「ロマンドール」という初期の紙粘土人形の本の貸し出し欄の日付を見ると、最初にその本を借りたのが私でした。
空きビンに割り箸をさして作り、3段のギャザースカート、それが最初に創った人形です。
本を返却して、それからは材料探しから技法、彩色、仕上げの方法・・と今でも試行錯誤の連続です。