干支を創りました。
来年の干支、午(うま)を創りました。
木質粘土を板状に伸ばし、その干支の特徴に合わせた切り込みを入れ、
筒状にして制作する、私、独自の干支です。
毎年、次年度の干支を考案して、12年間かかりました。
一部を紹介します。
人形創りはいつの頃からか、自分の内面を探る作業ではないかと思うようになりました。
語り過ぎず、創り過ぎず、余白を作っておきたい。
観て下さる方、それぞれの想いを重ねてもらって人形が完成すると思うから。
安部朱美
来年の干支、午(うま)を創りました。
木質粘土を板状に伸ばし、その干支の特徴に合わせた切り込みを入れ、
筒状にして制作する、私、独自の干支です。
毎年、次年度の干支を考案して、12年間かかりました。
一部を紹介します。
長男に、3人目の女児が誕生して1か月が過ぎ、先日、お宮参りをしました。
私にとっては8人目の孫です。
そのエンジェルスマイルには、見ているとこちらの顔も崩れっぱなし・・・幸せな気持ちになります。
でも、そんな可愛いはずの我が子を虐待し、殺めてしまうという事件が後を絶ちません。
今の社会情勢を危ぶんでいる方は多いと思います。
これが昭和の人形を創っている動機なのです。
昭和を時代背景に、次々とイメージが湧き形になってきました。
この日本は、世界はいったいどこに向かって突き進んでいるのでしょう?
私達には、未来に対する責任があります。
今ある、あらゆる知恵を動員して助け合い、支え合う社会にならないものでしょうか。
命を繋いで生まれてくる子供たちの為に、地球規模での明るい、夢と希望ある
未来でありますように・・・・・。
2011年5月に米子市美術館で人形展をご覧になった、
中村真生子さんの詩です。
「昭和の家族」
乳飲み子だった私を
連れて実家に帰った母を
5歳上の姉はひとりバスに乗って
迎えに行ったという
みんな忙しくて
家にはいつも大人はおらず
姉と私は祖母がいる山に向かって
「おばあちゃ~ん」と叫んでいたという
「昭和の家族」という人形展のあとで
母や姉の思い出箱から
眠っていた思い出がぽろりぽろり・・・
私の思い出箱にぽとりぽとり・・・
きっと人形展を訪れた
それぞれの家族のあいだで
ぽろりぽろり・・・
ぽとりぽとり・・・
私の心にも、ぽとりぽとり・・・
こんな 皆さまのお声が制作の原動力です。
☆中村真生子さんの詩のブログ → http://maoko.blog.ocn.ne.jp/blog/