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人形作家 安部朱美 Blog ~ 風のささやき

人形作家 安部朱美のオフィシャルブログです。人形のこと、企画展のこと、そしてささやかな日々の出来事を気まぐれに綴っています。

Message

人形創りはいつの頃からか、自分の内面を探る作業ではないかと思うようになりました。 語り過ぎず、創り過ぎず、余白を作っておきたい。 観て下さる方、それぞれの想いを重ねてもらって人形が完成すると思うから。
           安部朱美

出来ました!「ギッコン・バッタン」

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出来ました!「ギッコン・バッタン」
やっと間に合った・・・・・。

   ギッコン・バッタン ギッコン・バッタン
   「〇〇ちゃん 重たいよう!」
   「疲れた? もう止める?」
   「まだ まだ」
   いつまで続くか ギッコン・バッタン
   仲良し二人組

明日、鎌倉に行ってきます。
10月29日から12月8日まで北鎌倉古民家ミュージアムで「24の瞳と昭和の家族ーきずな」展示します。

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新しい命が生まれた!

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10月22日、新しい命が誕生! 女の子でした。

初めて対面して、こわごわとこの世に生まれて1時間の妹を抱かせてもらったお兄ちゃん。
新まいお姉ちゃんは、ちょっと複雑な気持ちです。歳が離れているけど仲の良い兄妹になることでしょう。

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私にとって8人目の孫です。
この地球上に生命が誕生してから38億年の生物の進化を、1個の受精卵が胎内で、38周で再現しながら無事に生まれてきた。

この地球上の全ての生き物は、同じDNAで繋がっている。だから「世界人類 みな兄弟」

今まで、妊娠したら産まれるのが当然と思っていたのに、これが腑に落ちてから、産まれてきた赤ちゃんは涙が出るほどいとおしい。

「昭和の家族ーきずな」の中で、敢えて白い和紙仕上げにした人形「新しい家族誕生」があります。

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私がずっとテーマにしてきた「愛、絆、和みの心」は時空を超えて、普遍的なものの筈だから・・・。
命を繋いで、新しく生まれてくる子どもたち。

これからの日本を、世界を担っていく全ての子どもたちに夢と希望のある明るい未来でありますように・・・。

今、地球が壊れかけています。地球上に、争いが絶えません。

東日本大震災後に多くの人が感じた、「何か自分にできることは?」

この精神です。
自分さえ良ければではなく、誰かの為に。みんなの為に・・・。
せめて身の周りから、小さなことでも広がっていけば・・・。

ギッコン・バッタン

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「ギッコン・バッタン」 只今、奮戦中です。
次の10月29日~12月8日 北鎌倉の「古民家ミュージアム」に展示しようと・・・・・

3種類の石粉粘土とエポキシパテを使って、やっとポーズとバランスが決まり、二本足で立ちました。
これからが まだまだ大変!
顔、手足をサンドペーパーで磨いたりと、最後の仕上げまで気が抜けない。

頑張ってるけど 間に合うかなあ?・・・。

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人形に語らせることができれば

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私の工房から見える大山(だいせん)。
工房といっても2階にある、元・娘の部屋をそのまま使用、窓を額縁に、伯耆富士ともいわれる大山の美しい姿がドーンと見える。
それを眺めながら制作できるなんて幸せ―――の筈なのに、ほとんど見てない。
目がいっても、残像として残らない、つい、創るのに夢中、四苦八苦、あれもしなければ、これもしなければ・・・、ああ、忙しい、忙しい、たまには、ゆっくりと見る余裕を持とう。

どんなことでも発想を変え、見方を変えると感謝につながる。「ダメです」「できない」「絶対ムリ」とできるだけ言わないことにした。
自然体で受け止め、ポジティブにやっていくことで、できてしまうことが多い・・・。不思議に、たとえ、辛い、苦しいと感じる時でも、別の角度から考える習慣を持てば乗り越えられる。

支えてくれる家族、友、周りの人たち、この絆は自分の持っている以上の力を発揮できることを、私は知っている。
頑張る気持ちを支え、次の一歩が踏み出せるはず、こんなことも、人形に語らせることができれば・・・。

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母性本能遺伝子

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切迫早産しそうで、家で絶対安静状態にしていたママが入院することになって、2週間が経った。
10歳と8歳の孫は笑顔で過ごしているから、さすがお兄ちゃん、お姉ちゃんになったと感心していたら、「悲しい時はお風呂の中に潜って泣いた」
学校から帰ってみると、いる筈のママが入院してしまっていた日のことらしい。
毎日、僅かな時間でも病院に連れて行き、ひとしきり、その日学校であったこと等を話している。
そして、母親の笑顔を見て安心するのだろう。

私の人生の転機となったのも「母ちゃん読んで」という母と子の絆をテーマにした人形だ。
昭和の人形以前に作った旧作にも、母子像はいろいろあるが、普遍的な愛、哀しみ、全てを内包して、四辺に慈愛を注ぐ母性を、母子像に託して象徴的に表現してみたいと試みたシリーズの一部。

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ダーウィンの進化論では、生物が、自然淘汰と突然変異によって「優勝劣敗で進化」説に対して、現在のDNAレベルから進化を捉えた新設では、「共生的進化論」互いに助け合いながら進化してきたのだという。

太古から、DNAにある母性本能の遺伝子が、利他的遺伝子の起源ではないかと。
人は本来、助け合う生物として進化し、集団生活の中で高度な社会性をつくってきたのでそうだ。
現在の社会情勢を考えたとき、日本で、海外でも、そして地球規模でどうだろう・・・・・。

あまりにも多大な犠牲者が出た東日本大震災直後には、みんなが振り返って考えた筈。
のど元過ぎれば、また、利己的遺伝子が活発化・・・。
せめて、身近な所からでも、自分のちょっとした行いで、誰かが喜んでくださった。
それが嬉しくて、もっとしてあげようと思う。そんな喜びの連鎖―――。

支え合い、助け合う社会になって、絆が繋がり、喜びの連鎖がもっと広がっていけば・・・・・・。