人形作家 安部朱美 Blog ~ 風のささやき

人形作家 安部朱美のオフィシャルブログです。人形のこと、企画展のこと、そしてささやかな日々の出来事を気まぐれに綴っています。

Message

人形創りはいつの頃からか、自分の内面を探る作業ではないかと思うようになりました。 語り過ぎず、創り過ぎず、余白を作っておきたい。 観て下さる方、それぞれの想いを重ねてもらって人形が完成すると思うから。
          ―― 安部朱美

美保館「温もり」展始まる

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美保関町 美保館で人形展「温もり」が始まりました。
思っていた以上におもしろい展示となりました。

国登録有形文化財の美保館本館
銘木を複雑に組んだ重厚な数寄屋造りで当時の指物師や大工達の
高度な技術や遊び心を垣間見ることができる建物です。

昭和4年、それまで中庭だった空間をガラス天井のアトリウムロビー
に改築されたそうで、陽が差すとパッと明るくなります。

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屋根の上には「唄声は浜辺に響いて」、一階は家族、二階は子どもたちが
遊んでいる、回廊になっている二階からのぞくと一望できます。

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青石畳通りから入った玄関にも「たき火」「おもちつき」「いろり端」など・・・。

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展示に4日間かかりました。
始めて美保館を見せて頂いた時には、素敵な空間だけど、ここにどれだけ展示
できるんだろうと随分悩みましたが、結局、51テーマも並べてしまいました。

嬉しいことに、加納美術館の神館長が助けてくださり、照明や適切なアドバイス
をして頂いたお陰で、思っていた以上のいい仕上がりとなりました。

神館長に心から感謝です。

美保館だからこそできた展示、是非、多くの方に観ていただきたい。
3月4日(日)、講演の予定です。

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“やっとできました”

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早くも2月に入り、大寒波で外は真っ白、大雪警報も出ています。
本来なら、明日は境港ロータリークラブで講演する
筈だったけど中止となり、少しホッとしています。

ブログ、ご無沙汰していました。
ずっと、あの家族のおじいさん、おばあさんに
取り組んでいて、やっとできました。

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1月中には完成させるつもりだったけど・・・
会長さんからは「慈愛を感じる人形を」とのことだったけど、
果たしてどうなんだろう・・・
送るのは、もう少し先になるので、暫く眺め、微調整していきます。

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母親のお腹にはもうすぐ誕生するあかちゃんが。
それぞれの想いで楽しみに待ち望んでいる8人家族です。
私独自の和紙仕上げで、髪の毛も一本ずつこよりにして付けました。

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さて、今年は「大山開山1300年祭」の年、
今度はそれに向けての「神輿行列」に取り掛かります。

そして、国登録文化財「美保館」で『温もり』展があり、
13日から搬入、展示が始まります。

「薔薇ばら展」他

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本年も、あますところ数日となりました。
12年前に創った来年の干支・戌です。
木質粘土を板状に延ばし、切込みを入れて作り、空洞になる私独自の
やり方で1年に1干支考えて12年間かかりました。

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以前、ブログに未と申を載せたのを見てくださった方から
「戌があったら購入できませんか」と問い合わせがあったのですが、

「販売はしてないけどブログに写真を載せます」と言いながら、
すっかり遅くなってしまいご免なさい。
どの干支も親子、夫婦、家族になっています。

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1月10日(水)から16日(火)まで「薔薇ばら展」が米子高島屋美術サロンであります。
ー 書、現代絵画、銅彫金、シュガークラフト、磁器、グラフィックデザイン、
洋画、日本画、写真、ガラス工芸、ボタニカルアート、陶器、人形 ー
バラバラのジャンルの作家が、薔薇をチモーフに2年毎に作品発表して10回目となります。

今、取り掛かっている ホテル「舞浜ユーラシア」の人形の一部ですが
「家族」と題して、薔薇ばら展に出そうと追い込み中です。
ホテルに置いてしまえば、もうご覧いただく機会はないので・・・

10年前大賞受賞して私の大きな人生転機となった、宝鏡寺門跡で皇室ゆかりの人形を
公開展示されるようになって60周年記念に、11月私の人形も展示されたのですが、

1月~2月「第52回 京の冬の旅 宝鏡寺 非公開文化財特別公開」にも続けて展示ということになりました。
「母ちゃん読んで」「きざし」「新しい家族誕生」の3テーマです。

2月17日~4月8日美保関町の国登録文化財「美保館」で人形展『温もり』が
決まっていますので、2月5日頃まで宝鏡寺で展示させていただきます。


ホテル「舞浜ユーラシア」

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浦安にあるディズニーランド近くのリゾートホテル「舞浜ユーラシア」に行ってきました。

人形のご依頼を受けて、現在、製作中なんだけど作品設置予定のロビーが
今月初旬リニューアルされたので、その雰囲気を感じて作品に・・・とご招待いただいた。

温泉スパ棟の入り口付近にスペースが取ってあり、今8人家族を製作中ですが、
改めて気を引き締めて、ご覧いただく方たちの心に届くような人形を創りたい・・・と。

展望のよい10階に部屋が取ってあり、ディズニーランドが一望でき、
丁度いいタイミングできれいな夕日が沈む瞬間を見たり、こんな近くまで来て
ディズニーランドには行かなかったけど、大きな音が響き打ち上げられた
花火をバルコニーから見ることができラッキー!感謝です。
 
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翌日、九段にある昭和館にも立ち寄りました。

8月に「青空教室」が設置されてからは、まだ行っていませんでしたので。
あんなにギリギリまでかかって創り、後からああすれば良かった、
もっとこうすれば良かったという思いが募っていました。

連絡はしていたのですが、総務部長さんはじめ、事務局長さん、
館長さんも待っていて下さり恐縮、
「大変、評判がいいですよ」と言われ、ホッと安堵!

その日も小中学生がいっぱいで15校の予約があるとか、特に11月から2月は課外授業で
来館する学校が多く、先日は1日に22校で約1800人の入館者だったとか・・・。

写真や展示物がある中で、人形を見て当時の様子が伝わりやすいと喜んでいただいた。

今後の取組として、“語りべ”を募集されたら約100名の応募があり、
20代の若い人から高齢者まで幅広い応募があったそうです。

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<平和への願い>フィリピンの方たちと

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「そうだ! 加納美術館に行ってみよう」と思い立ちました。
12月24日まで開催の<出西窯ー70年の歩み>に花等の
小物を2~3点 お貸ししていたこともあって・・・。

入館して間もなく「フィリピンから理数系の先生方が来られて
ちょうど 今 安部さんの人形<平和への願いー赦し難きを赦す>
の紹介をしたところだったんですよ。ちょっとだけ挨拶をしてもらえませんか。」

突然のことだったので戸惑いながら、企画展<加納莞蕾>の部屋に入り、
人形の横で挨拶することになった。

「今朝、ふと 思い立ってこの加納美術館にやってきました。
思いかけず皆さんにお会いできて光栄です。」

英語で通訳されると拍手が沸いた。

そして この人形を創ったいきさつや「日本兵に殺されたキリノ大統領夫人と、
3人の子どもたちが天使になって天国から世界平和を願っているところです。」
涙を拭いている方も数人いらっしゃった。

人形の横で記念撮影。
その後で一人ずつ名刺交換しながら一緒に記念撮影。

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後で もっとこう言えば良かったと悔むことしきりだったけど、
理事長ご夫妻も喜んでくださった。

このタイミングが少しでもズレていたらこの出会いは無かった・・・。

1年前に 莞蕾の娘さんで名誉館長の佳世子さんが、フィリピンのマニラ日本人学校で講演されたことがあり、
それを聴講した 当時中学2年の石川雅子さんが1年後の今年「伝える」という課題の作文で、

《本当の平和とは何かを考えさせられると共に、
戦争の悲惨さ理不尽さをつくづく感じさせられました。
戦争は人の心を壊すものです。そんな状況下にありながらも日本人を赦したフィリピンという国。
私はこんなに気高く尊い考え方を持つフィリピンの人々を心から尊敬しています。
この出来事を知った私たちには、日本でこの事実を語り継いでいく義務があると思っています。
この出来事を少しでも多くの日本人に知ってもらい、日本とフィリピンがますます友好的な関係になるように、
そして、平和な世界となるようにこの使命を果たさなくてはならないのです。》
 

素晴らしい!!

理事長ご夫妻(佳世子さんご夫妻)から、
「フィリピンのキリノ財団にも、人形 <平和への願いー赦し難きを赦す>
を創ってもらえませんか。」とご依頼を受けていた・・・。

やはり、この人形は作らなきゃ・・・と決意を新たに、でも、今は取り組んで
いる大切な作品があり、来年の5月以降になります。