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人形作家 安部朱美 Blog ~ 風のささやき

人形作家 安部朱美のオフィシャルブログです。人形のこと、企画展のこと、そしてささやかな日々の出来事を気まぐれに綴っています。

Message

人形創りはいつの頃からか、自分の内面を探る作業ではないかと思うようになりました。 語り過ぎず、創り過ぎず、余白を作っておきたい。 観て下さる方、それぞれの想いを重ねてもらって人形が完成すると思うから。
           安部朱美

フィリピンへ友好の旅

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フィリピンの刑務所に収容されていた 105名の日本人戦犯赦免70周年の記念式典に
マニラにある日本大使館から招待状が届き、7月11日~15日、フィリピンに行ってきました。
安来市出身の画家 加納莞蕾は「赦し難きを赦す」の平和への願いを込め、
キリノ大統領に大量の書簡を送って恩赦実現に大きな貢献をした。

キリノ大統領は、日本兵に妻子4人の命を奪われたにもかかわらず特赦を出し戦犯を釈放した。
以前、加納美術館で私の人形展を2回開催して頂いたご縁で、
キリノ大統領の殺された妻子4人が天使になった像「平和への祈りーアリシアと3人の愛児たち」
モンテンルパ博物館に平和と友好のシンボルとして常設されている。

ということで招待状が届き、
莞蕾の四女で加納美術館名誉館長の加世子さんご夫妻に私共夫婦が同行することに。


12日、キリノ財団代表で弁護士のアレリさん宅でランチにご招待いただいた。
越川駐比日本国大使もご出席。

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( アレリさん宅でランチ )

13日、キリノ大統領が埋葬されている英雄墓地で比国軍儀仗兵の指揮の下、
雨の中、花輪贈呈の儀式が執り行われた。
晴ならレッドカーペット上を歩く筈でした・・・。
大使ご夫妻、国際協力機構比事務所長、マニラ日本人会会長(比住友商事社長)、
比日本商工会議所(丸紅比社長)など比日本人社会代表者20組が献花、
現在の友好関係の礎となった70年前の「奇跡の赦し」に敬意と感謝の誠を捧げた。

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( 献 花 )

記念式典は、比日本大使館、モンテンルパ市、キリノ財団が共同で開催、
日本人戦犯が収監されていた刑務所のあるモンテンルパ市のモンテンルパ博物館であった。

キリノ財団代表アレリ弁護士(キリノ元大統領のめい)は特赦を与えたキリノ大統領の談話を紹介、
そして、この赦しの決断はキリノ大統領が世界平和の基であると信じる
博愛の情を世界の人々に呼び起こすよう祈りを込めたものだったと説明。

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( 記念式典 【アレリさん】 )

莞蕾の娘、加世子さんも映像を映しながら30分の講演、
キリノ大統領に送った手紙の中「平和は『目には目を』では達成しえず
『赦し難きを赦す』という奇跡を持ってのみ、人類は恒久の平和を手にする」とつづり、
永久の平和に導く方法としての恩赦を訴えた・・・。

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( 記念式典 【加世子さん】 )

越川大使は「比国民の多くが強い反日感情を抱いていた時期に、自身の家族も命を奪われたキリノ大統領が、
恩赦の決断に至るまでの葛藤は言葉では言い表せない、厳しい批判にもかかわらず、
恨みと報復より平和と赦しの道を選んだ傑出した人物」とたたえ
「この歴史的な恩赦は比日国交正常化に向かう大きな契機となった」と深い感謝の念を表した。
( マニラ新聞より一部抜粋 )

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( 記念式典 【越川大使】 )

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その後、大使公邸へご招待いただいた。
ひどい渋滞の中、パトカーに先導されながら大使公用車の後をついて行った。

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( 大使公邸 )

14日、日本人学校で加世子さん講演。小学6年生と中学生
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( 日本人学校 )

滞在中、マニラ新聞のサワダさんが車を手配、通訳、案内してくださった。
朝日新聞東京本社の記者、地元テレビ局の元カメラマンの方も、チームとして一緒に行動しました。

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きっかけは ブログのメッセージから

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千葉県在住の86歳 元大手の商社マンだった方から、9月上旬、一通の手紙が届いた。

  様々な原因で人が追い詰められたとき、
  その緊張をほぐす役のできるオモチャ、人形を探していた。
  自分は貿易屋なので、世界中を探せばなんとか集められるだろうと動いたけど、
  希望通りの物を得るのは不可能だった。
  創作人形の世界もいろいろと探したけど期待外れ。


そんなある日、インターネット上で 安部朱美のブログと出会い、
驚いて作品集を取り寄せられ、ブログ上にメールをいただいた。
昭和館などにも人形を見に行って下さったそうで・・・

  そして、コロナが一段落したら 人形たちにゆっくり合いに行きます。
  米子の海も見たい、私はとにかく海が好きです。


そういう形で、私の人形に目を止めて下さったことは嬉しかった。

その一ヶ月後、電話があり米子にお二人がいらっしゃった。
お一方は鎌倉在住で島根県出身、元大手ゼネコン勤務だった方
人形が常設されてる山陰歴史館、皆生OUランド、米子市観光センター、
キナルなんぶ にご案内し、我家に来ていただいた。

車中や食事の時、駐在されていた中国や北朝鮮のお話などを、大変興味深くお聴きした。

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( キナルなんぶ(南部町) )

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( 加納美術館(安来市) )

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( 皆生OUランド(米子市) )

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( 米子観光センター(米子市) )

「今年元旦にNHKの番組で、米子城跡は《絶景最強の城》に選ばれたんですよ」と何気なく言ったら、

「妻方に"荒尾”という親戚がありますよ」と島根県出身の方、
エッー! そういえば 米子城主で荒尾姓は聴いたことがある…

後日、米子城主のことを確かめようと
「米子の歴史」「鳥取藩池田家の殿様」などの本に目を通していくうちに

 ~目からうろこ(鱗)~

荒尾氏をきっかけにして急に視野が開け、今まで知らなかった身近な歴史が、実態が、
分かってきたような気がする。
岡山から鳥取へ
お国替えとなった池田光仲公(3才)の筆頭家老 荒尾氏が藩政の中心となり切盛りした。
そして米子城主を預かった。

そういえば、池田光仲公が始めたといわれる「麒麟獅子舞」を30年前に作ったことがある…

わざわざ米子に来られ、はじめてお会いしたお二人のお陰で 
72才にして また又 新鮮な学びをさせて頂いた。

土門拳写真集と昭和の人形

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安来市加納美術館で 土門拳記念館コレクション展
「土門拳~肉眼を超えたレンズ」 が開催されています。
2007年に 「昭和の人形で全国巡回展をしませんか」「3年間で約100体は作ってくれませんか」
というお話があり、昭和の人形に取り組むことになったのだけど、
その中で、土門拳氏の撮影された子どもたちの活きた表情が瞬時に捉えられた
写真集が大いに参考になったのです。
表情、ポーズ、服装など・・・
イメージが次々と涌いて形になっていったのです。

2011年10月に酒田市美術館で「昭和の家族~絆」展をさせて頂いた時に、
当然 土門拳記念館にも行ってきました。

巡回展ポスター
( 巡回展ポスター )

9月11日には土門拳氏の内弟子で、写真家 現在
土門拳記念館の学芸理事をされている 
藤森 武氏が講演されたのですが、
当時、電話で話したことを覚えて下さってたということで感激しました。

そして又、9月10日 「お位牌堂の屋根を明るく照らす酒田の名月です」と
写真メールを送ってきて下さったのは、あの鑑真和上をお作りした酒田の光傳寺さんです。
なんと ジャストタイミング!!
「あの坐禅人形を見て下さった 安来市加納美術館で土門拳記念館コレクション展をしてるんですよ」
とメールを返すと、
「昭和の子どもたちの作風は土門さんの写真風に見えていました、
そうだったんですね、いろいろなご縁が繋がるものと、有難く思います」と光傳寺さん

2011年に酒田に行った写真を見て、当時を思い出しながら懐かしく、
改めて 繋がっていくご縁の不思議を感じました。

酒田美術館
( 酒田市美術館 )

酒田美術館2
( 酒田市美術館内 )

美術館芝生から鳥海山を望む
( 美術館芝生から鳥海山を望む )

葉祥明さん ギャラリートーク

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10月6日、絵本作家 葉祥明さんのギャラリートークに行ってきました。
今、安来市加納美術館で「葉祥明 原画展~平和への祈り」が開催されています。

葉さんは、1973年デビュー以来、約230冊の絵本を出版され、
その大きな柱の一つに「平和」への思いがあります。
北鎌倉に「葉祥明美術館」があり、私の人形常設展をして頂いた北鎌倉古民家ミュージアムは
その近くにあったので、訪れたことがありました。

葉祥明美術館の館長 堀内さんも、ご一緒に加納美術館に来られ、声をかけていただき、
覚えていて下さったことに感激!
ギャラリートークには沢山の人・・・さすがです。サイン会にも長い列ができました。

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美術館の計らいで、レストラン「やまさや」でおいしい昼食をご一緒にさせていただき、
また、その後には素敵なお茶室でお抹茶をいただきました。
それも、人間国宝の清水卯一、金城次郎、金重陶陽の立派なお茶碗で・・・ 感激!

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平和の集い

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加納美術館で約2ケ月に渡っての人形展「明日へのまなざし」が終わりました。
後半になるにつれ、連日、たくさんの方が入館されて、
9月15日ギャラリートークの日は、当美術館では最高の300人を超えたとか・・・。
お越しいただいた方、美術館職員の方々、本当にありがとうございました。

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最終日には、フィリピンに同行した広島市立大学広島平和研究所の
永井均教授が来られたのでご案内しました。

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山あいにある美術館で、最初は遠方に感じていたのに通い慣れるにつれ、近道も覚え、
随分と近くに感じるようになったのは、それだけご縁も深くなってきたということでしょうか。

中には、せっかく姫路から訪れたのに、ちょうど休館日で残念とSNSに載っていたという話も聞きました。
他にもそういう方がいらっしゃったかもしれません。わざわざ来て下さったのに申し訳ありません。
本当にありがとうございました。

9月21日 第5回安来市平和のつどいが、加納美術館のある布部であり、行ってきました。
演劇 加納莞蕾物語「奇跡の邂逅」では、その平和思想はどのように生まれてきたのか、
莞蕾さんの少年時代に光を当てた物語でした。
広島から採火した「平和の灯」を美術館の隣にあるグランドゴルフ場に2500ケの
灯籠を並べ、灯す筈だったのに、あいにく、台風の影響で雨になり、体育館でとなった。

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こうして、平和のつどいに毎年参加する小中学生には、
自然と平和意識が身についていくだろうと思った。これがもっと広がっていけば・・・。
嬉しいことに、フィリピン・マニラの日本人学校でお会いした 尾形校長先生が、
3年の任期が終わり山梨県に帰られたそうで、この度、奥様と来られて再会しました。
マニラの日本人学校からも、灯籠が届いていました。

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