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人形作家 安部朱美 Blog ~ 風のささやき

人形作家 安部朱美のオフィシャルブログです。人形のこと、企画展のこと、そしてささやかな日々の出来事を気まぐれに綴っています。

Message

人形創りはいつの頃からか、自分の内面を探る作業ではないかと思うようになりました。 語り過ぎず、創り過ぎず、余白を作っておきたい。 観て下さる方、それぞれの想いを重ねてもらって人形が完成すると思うから。
          ―― 安部朱美

昭和館からご来宅

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2017年に依頼を受け制作した「青空教室」20体が常設展示されている
厚労省所管の昭和館から連絡があり、「来年『昭和館巡回特別企画展』
を鳥取ですることになりました。」

昭和館は、戦中・戦後の庶民生活の労苦を後世代に伝えることによって、
平和の尊さを訴えるという使命を担って開館し、今年が20周年になるそうです。

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(クリアファイル・青空教室 )

これまで、36県で巡回特別企画展をされ、いよいよ 令和2年10月に
鳥取博物館開催が決まったということで、先日、その打ち合わせに事務局長と
学芸部長のお二人が来県され、米子の我が家にもお二人がいらっしゃいました。

開催県での戦中・戦後の資料探しも目的の一つだそうで、図書館、美術館にも・・・
鳥取県の何か、人形で創った作品があれば会場に展示してもらえないかと・・・
「大山御幸行幸」「流しびな」と「地蔵祭」 など

7月20日から始まる「安来市加納美術館特別展
<安部朱美ふたたび~明日へのまなざし~ > 」
に向けて、又、また、現在制作中です。
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(特別展チラシ)

「三兄弟・ひょっとこ踊り」 昨年、たまたま見つけたJA広報誌の表紙に載っていた
写真を "かわいい!!” と友人に見せたら「あら!知ってるよ」と直ぐに連絡して
くれて、その翌日、三兄弟のお父さんにお会いすることになりました。
これも、又、ご縁です。

まさに、いろいろなご縁が繋がってきています・・・。

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「加納莞蕾」大回顧展

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安来市 加納美術館で平和運動開始70年「加納莞蕾」大回顧展
(4月13日~6月10日)が始まりました。

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 「莞蕾の願い」の前で、人形「祈り」のおばあさんが手を合わせています。

フィリピンでお世話になった ガイド、通訳をして下さったマニラ新聞の
澤田さんが帰国され、桜花舞い散る オープニングセレモニーで再開しました。

当日は皆生のホテルに宿泊ということなので、私たちがご案内を引き受けて 
大根島の由志園や境港市の水木ロードにお連れしました。

気持ち良い青空、パートナーの美智子さんと共に喜んで下さって、
次の再開を楽しみにお別れしました。

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こうして ご縁は広がり繋がっていく・・・。

「平和への祈り~アリシアと3人の愛児たち」フィリピンへ旅立ち

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「平和への祈り~アリシアと3人の愛児たち」加納美術館で、2/24まで展示、
そしてギャラリートークをすることになっていたので行ってきました。

加納美術館常設の最初に創った「平和への願い~赦し難きを赦す」
と並べた展示を、この日始めて見ました。

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「ウーン・・・ショック」
今までも、以前に創った作品と同じものを手掛けたことがありますが、どんなに
心を込め、丁寧に創ったつもりでも最初に創った作品を超えることは難しいですね。

「もっとこうすれば良かった」という点をふまえて、気持ちを新たに
キリノ元大統領ご一家の写真を見ながら心を込めて創りました。

並べて見るまでは、後の方の作品の方が絶対いいはずだと思っていた
けど・・・なんか、最初の方が勢いがあると感じています。

ギャラリートークには、多くの方が集まって下さり、準備してあった椅子も
足りなくて、追加されたり、立ち見が出たりと・・・。

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ショックで話そうと思っていたことが、とんでしまいました。
理事長ご夫妻や神館長の助け舟で、
なんとか持ち時間を話すことができましたが・・・。

そうだ、最後にこれを言わなきゃあ。

「フィリピンでは111万人もの犠牲者が出たといいます。そして多くの
日本兵の犠牲者も、それを、この4人の像に象徴として心を込めて創りました。

先の大戦の尊い犠牲により、今の私たちの平和な生活が成り立っています。
子供たちの為にも、二度と戦争が起きないように願いましょう。」

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翌25日、飛行機に乗せて行くので、
美術梱包してもらう為、加納ご夫妻と松江日通に行きました。

時間をかけた丁寧な梱包を見て、一安心、勉強にもなりました。

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佳世子名誉館長のスマホに、
「昨日の講演はとても良かったです。涙が出ました。」とメールが届きましたよ
と見せていただき、ホットとしました。

いよいよ明日、出雲空港→福岡空港→マニラです。

市長訪問

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2月19日、国際ソロプチミスト米子から「千嘉代子賞、クラブ賞」を
授与しますと連絡があり、行ってきました。
ソロプチの皆様には、昨年もいろいろとお気遣いもいただき、
「応援しています」と温かいまなざしに心から感謝です。

平和と友好の使途として、フィリピンに渡る人形
「平和への祈り~アリシアと3人の愛児たち」

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2月14日、米子市役所と安来市役所を訪れ、両市長に人形を披露、経過報告するこ
とになりました。
ご依頼を受けた加納美術振興財団の理事長ご夫妻、神加納美術館長と私共夫婦
で・・・。

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3月1日にオープンするモンテンルパ博物館でキリノ元大統領をテーマにした展示室
に常設展示されます。
加納莞蕾さん自筆の日本人戦犯赦免嘆願書なども展示されます。

莞蕾の4女で加納佳世子名誉館長は、
「3月1日はちょうど莞蕾の115歳の誕生日です。“赦し難きを赦す”と憎しみを
愛に変えたキリノ元大統領の平和への思いが世界に広がってほしい」 と話された。

人形は、2月24日まで加納美術館に展示、24日11時からギャラリートークをし
ます。

そして、26日にはフィリピンに出発です。

~ 赦し難きを赦す 世界の平和を求めて~

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国際協調のリーダーとして一目おかれていた メルケル・ドイツ首相が政界を
去ることになったと報道された。

トランプ米大統領の一国主義にはじまり、
ブラジル、イタリア等でも極右政党が力を伸ばし、世界各国でポピュリズムが
躍進して、利己的で不寛容なニュースが多い。

そして、紛争は絶え間なく、増え続ける難民の多さ、人類の普遍的原理
である筈の平和、平等、博愛を基調とした活動は国際社会で隅っこに
追いやられてしまうのではと、

青くて遠い空を見上げながら、井の中の蛙である私でも「これから、どんな
世界になっていくだろうか・・・」と考えてしまう。

第2次世界大戦後の1953年、当時のフィリピン大統領エルピィオ・キリノ氏
は妻子4人他5人の家族を日本兵に殺されたにも拘わらず 日本人戦犯105人
を赦免した。

彼等を赦そうとはよもや思ってもみなかった。
私は、私の子供や国民が、やがてはわが国の恒久の
利益の友となるかもしれない、
日本人に対する増悪の念を残さないためにこれを行うのである。
やはり、我々は隣国となる運命なのだ


~赦し難きを赦す 憎しみの連鎖を断つ~

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 (写真 説明:世界平和を願う記念碑(加納美術館)   )

安来市出身の画家 加納莞蕾は4年半にわたって赦免嘆願運動を続け
「赦し難きを赦す」ことこそ、世界平和を築く教訓になると訴え続け、

戦犯赦免後も、その帰結点を「世界児童憲章」とし、

「すべては、平和のために、そして全世界の児童のためにキリノ前大統領が
戦犯を許した。そのモラルは永遠に全人類の胸に焼き付けねばならない。」と
世界の多くの指導者にも書簡を送り、その数は230通余に及んだそうです。

莞蕾の4女で加納美術館名誉館長 加納佳世子さんとご縁ができ、
フィリピンのキリノ財団にお渡しする人形
「平和の希い~赦し難きを赦す」を心を込めて製作中です。